皆様こんにちは。
おっくんの政治ブログでございます。
今回はトルコのウイグル族がデモを行った件、それに伴う現状のトルコは非常に危険だということについて解説していきます。
動画にしておりますので是非こちらもご覧下さい!
トルコのウイグル族は、3月25日に中国の王毅外相訪問に合わせてデモを行いました!
今、欧米各国が新疆ウイグル自治区への人権問題に中国共産党が関わったとして彼らへ制裁を課すといった圧力を加えていくと言っているのが今ニュースになっているかと思います。
これに対して中国の王毅外相が中東の6ヶ国へ歴訪して「欧米の言っていることは嘘だ」と言って回っているのです!
そもそもなぜトルコにはウイグル人が多く住み着いているのでしょうか?
トルコとウイグルの関係
トルコとウイグル族は元々イスラム教徒という共通点があり、トルコはウイグル族を同胞と見なしています。
実際トルコには5万人のウイグル族が住んでおり、その亡命数は世界一です!
ウイグル族もトルコを信用しているので、ある意味安心して亡命していると言えるのではないかと思います。
ただ、ここ最近のトルコは何か危ない匂いがします、、、
その原因はなんなのでしょうか?
最近のきな臭いトルコ
近年トルコでは国内に亡命しているウイグル族が逮捕や拘束、国外退去処分を受けるケースが急増しています。
この原因は中国と締結が検討されている「犯罪人引き渡し条約」だと言われています。
犯罪人引き渡し条約とは国外に逃亡した犯罪容疑者の引き渡しに関する国際条約のことを言います。
元々、国外へ亡命した人に対して亡命国へその人を返せという主張はできません。
しかし、この条約が両国の同意のもと結ばれてしまうと、亡命してきた人を返さなければならないのです!
中国はウイグル族を『分離主義のテロリスト』と位置付けているので中国からするとウイグル族はテロリスト、つまり犯罪者なのです!
理不尽すぎると思いませんか!?
この条約が両国同意のもと成立してしまうと、トルコは中国へウイグル族を強制送還しなければならない可能性があるのです!
中国はこの条約をすでに批准しておりますので後はトルコが署名してしまうと成立してしまうのです!
では、なぜ今までこれだけウイグル族を積極的に受け入れてきたトルコが、今更中国へ歩み寄るような姿勢を見せているのでしょか?
トルコが中国へ歩み寄る姿勢を見せた理由
それに関しては2つの理由があるといわれております。
1つ目はコロナワクチンの購入契約
2つ目はアメリカとの関係悪化
この二つが理由でトルコの姿勢が変わってしまったと言われております。
コロナワクチンの購入契約
今トルコは中国企業から約5000万回分のコロナワクチンの購入契約を締結しています。
しかし、このワクチンの供給は現状滞っています。
その理由は、、、
こちらは中国と結んでしまうかもしれない『犯罪人引き渡し条約』、こちらにトルコが署名していないからだと言われています。
トルコの署名が確認できた段階で、このワクチンの供給が安定化するという声があるのです!
トルコ野党は今これに関して強い懸念を示しており、与党対して「中国からのワクチン供給状況はどうなっているのか?犯罪人引き渡し条約となんらかの関係があるのか?」と透明性を訴えております。
ですので、コロナワクチンの購入契約を中国と結んでしまったというのはこの問題の一つ大きなポイントなのではないかと思います。
アメリカとの関係悪化
アメリカとの関係に関してもこの問題と大きく紐ついていると言わざるを得ません!
実際今トルコとアメリカの関係というのは非常に良くないのです。
小さな緊張状態が続いている訳です。
2016年にトルコであるクーデター未遂が起きました。
この時トルコ当局は、事件にアメリカ人牧師が関与したとして拘束したのです。
これをきっかけに、当時のアメリカトランプ大統領がトルコから輸入する鉄鋼やアルミニウムへの関税を2倍に引き上げる制裁を課したのです。
この制裁により、トルコリラが大暴落してトルコショックが起きました。
これはトルコ経済へ大きなダメージとなりました。
どこかに頼らざるを得ない状態でした。
この時手を差し伸べたのが中国です。
トルコはこの時中国の銀行から約4000億円に及ぶ融資を受けていたのです。
アメリカとの関係が悪化した分中国に頼らざるを得なかったのです。
今トルコはEUとの関係もあまり上手く行っておりません。
結果的に中国が最大輸入国となってしまっているのが現状です。
中国からすると、経済的にも国際的にも立場が危うくなっているトルコに対して手を差し伸べる形で悪意を持って近づいてきているのです!
いずれはトルコを自らの支配下に置くことを目論んでいるとしか思えません!
中国共産党とはそういう政党であり、中国というのはそういう国なのです!!
トルコが中国との関係に対する判断を誤らないことを祈るばかりです。
そんな中、日本は中国のウイグル族弾圧に対して何か動きを見せているのでしょうか?
日本の中国へ対する対応
結論、日本は何もやっておりません。
遺憾の意を示すだの口は達者ですが、行動は何も示していないというのが事実です。
実際日本がやるべきは、中国共産党関係者の国内資産の凍結を行うこと、ウイグルに製造工場を持つ中国企業らとの取引を止めるなど、なんでも良いんです。まず一つ目の制裁を課すべきなのです!
アメリカやヨーロッパは今中国への包囲網を拡大させています。
日本はそこへ乗っかってウイグル族への人権弾圧に対して圧力をかけるべきなのです!!
最後に、、
最後になりますが、今トルコが危険な状態にあります。
中国の影が不気味に忍び寄っています。
トルコは親日国です。彼らがウイグル人を守り、自国を守るためにも日本がなんらかの形で協力をする姿勢を見せて欲しいと思います。
本日は以上となります。
最後までご覧頂きましてありがとうございました!
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