皆さん、こんにちは。おっくんの政治チャンネルです。
本日は、ミャンマーで起きた総選挙の不正を訴えた
国軍クーデターについて書いていきたいと思います。
動画にもしていますので、こちらも是非見て下さい。
まず、ミャンマーで一体何が起きたのか、簡単に解説していきます。
このクーデターでどのような問題が起きているかというと
「ミャンマー国軍が政権を担う与党(国民民主連盟)への暴力的措置」を
取る事で、本来は政治権限がない国軍が政治を担う。
という、非常に非民主的な事態になっているという事です。
その引きとなったのが、
ミャンマー国内の政権をかけ2020年11月に行われた、総選挙です。
与党・国民民主連盟(NLD)と野党・国軍によりミャンマー国内の政権を争い、
2020年11月に開催されました。
※国民民主連盟(National League for Democracy, NLD)は、
ミャンマー(ビルマ)に存在する政党。党首はアウン・サン・スーチー
その選挙で与党・国民民主連盟(NLD)はまさに得票率80%以上で大勝します。
しかし、この選挙は不正があったと野党側が主張し始め、2021年1月31日に
野党・国軍が政権をになう与党・国民民主連盟へクーデターを起こし、
非常事態宣言を発令し国軍が1年間の政権を担う声明を発表。
国民民主連盟の実質トップのアウン・サン・スーチー氏を拘束したとも発表している。
この状況・・・
2020年10月に開催されたアメリカ大統領選挙にそっくりですね・・・
アメリカ大統領選挙はさておき、
では、なぜこのクーデターが起きたのか。というポイントについて話します。
これは、まさに中国によるものであると思っています。
表向きは、大勝した与党側へのけん制とされておりますが、
決してそれだけれはございません。
まず、クーデターが起きる事自体普通ではありません。
この、国家単位で普通では起きない事が起きるという事は
第三者の国・組織が関わっている可能性がとても高いのです。
これは、過去のクーデターの歴史を見ても明らかです。
過去、中南米の国軍も数々のクーデターを行ってきましたが、
アメリカが後ろで糸を引いていたと言われています。
今回のミャンマーのクーデターも、
同様に中国が後ろで糸を引いていると思われます。
その理由として、
中国はミャンマーを今後コントロールしていきたいと考えております。
その上で、中国はミャンマー国軍ととても深い関係にあるという事です。
ミャンマーは2011年迄長く軍事国家ででした。
※軍事国家:当該国の軍隊が統治を行う形の政権。国家の元首または総理・議会などがその国家の軍隊の運営に任されて政治が行われること。
この、軍事国家時代から中国ろミャンマーは深い関係にありました。
ミャンマーの資源外交に昔から深く関わっていた中国はミャンマーの国軍と深い関係にあるのです。
また、最大のポイントとして「中国の一帯一路構想」による、
コントロール下にミャンマーを置く。といった見かたがあります。
一帯一路構想とは、地域に道路や港湾、発電所、パイプライン、通信設備などインフラ投資を皮切りとして、金融、製造、電子商取引、貿易、テクノロジーなど各種アウトバウンド投資を積極的に進め、当該経済圏における産業活性化および高度化を図っていくプログラムのことである。
簡単に言うと、資源外交からテクノロジー・物流の行き来を中国を中心に
インフラを整えていく政策である。
この、「一帯一路構想」は中国の習近平国家主席が推し進める目玉政策です。
これを実現するためにミャンマーは非常に重要な国であるのです。
この、インフラを整る上でインド洋に向けた陸路を整備していくと、
ミャンマーを経由したルートが最善なルートとわかります。
この陸路を完成させる為、昔から長く付き合っているミャンマー国軍とは
強固な関係を築き上げることが必要なのです。
そして、このクーデターを起こす事で、欧米を中心に各国から
制裁措置としてミャンマー国内に物資が入らない構図がうまれます。
現行のミャンマーでは各国からの物資供給が無ければ国民の生活は成り立ちません。
その為、協力してもらえる国へ頼らざるえを得なくなるのですが、
それがまさに中国という事なのです。
中国は物資の確保を頼らざるを得ない状況を作り出したのです。
今後のミャンマーの動きは注目ですね。
このブログでも取り上げていこうと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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