皆さん、こんにちは
おっくんの政治チャンネルでございます。
本日は中国で有名テニス選手の彭 帥(ほう すい)氏が
安否不明に追い込まれた件について解説していきます。
この問題は彭 帥(ほう すい)氏が中国の共産党の大御所元議員との
スキャンダルをSNSで公開した事による中国の隠蔽工作が原因と言われています。
日本では信じ難い事実ですが、日本の隣の国でこのような事が国家主導で
行われているのです。
今回は、そんな事実について話して行こうと思います。
彭 帥(ほう すい)氏とはどのような人物なのか
彭 帥(ほう すい)氏は、中国・湖南省出身の女子プロテニス選手。
2013年ウィンブルドン選手権と2014年全仏オープン女子ダブルスの優勝者です。
WTA(世界女子テニスツアーの運営母体)でシングルスで2勝、ダブルスで22勝を挙げている。
自己最高ランキングはシングルス14位、ダブルス1位。
と、ここまで見てもとても輝かしい成績を持たれており、
とても偉大な選手である事が分かると思います。
このような素晴らしい選手が、なぜ中国政府により、
安否不明にまで追い込まれたのでしょうか。
安否不明に至るまでの経緯
安否不明となった原因は彭 帥氏が2021年11月2日深夜に投稿した
SNSの内容が原因となります。
そのSNSで語られた内容とはどのようなものだったのでしょうか。
内容とは、前副首相の張高麗(ちょうこうれい)氏との不倫関係を暴露すると言う衝撃の内容でした。
中国はいうまでもなく、一党独裁の政権です。
このような中国政府のイメージダウンにつながるスキャンダルは許されません。
中国国内で自由な言論は一切許されないのです。
では何故、この中国でこのような投稿をしたのでしょうか。
ここでは不倫関係の告白でどのような内容が投稿されたのかもう少し深掘ってみましょう。
彭 帥氏の投稿内容とは
投稿内容は、日本語に訳すと約3000文字弱と長く細かく彭 帥氏の想いが
綴られていました。
不倫関係は2011年から始まり、当時は前副首相の張高麗(ちょう こうれい)氏から
近づいてきたと話されています。
しかし、不倫関係は長く続かずに、張高麗氏が共産党内の出征街道を邁進した事から、
そこから7年間の空白を期間を空けて2018年に2人は再開を果たしたのだ。
そしてまた、張高麗氏と彭 帥氏との間に不倫関係が出来上がっていった。
しかし、張高麗氏の冷たい態度・言葉・対応に徐々に変わっていき、
彭 帥氏が不信感と寂しさの故に2021年11月2日にSNSへ長文の
投稿がされたのです。
中国でこのような投稿をすれば、自身がただでは済まないことも認識していたはずですが
このような投稿に至ったことを考えると相当な葛藤の中で生きてきた事が分かります。
過去にも起きていた共産党の消息不明事件
今回の彭 帥氏の安否不明事件ですが、過去にも似たよう事例がありました。
驚く事にこのような中国共産党が国民を拉致することは決して珍しくないのです。
中国共産党は国の方針沿わない人がいると、拉致監禁を行い状況によっては
その人の命すら奪う国なのです。
2018年には中国の人気女優のファンビンビン(範氷氷)さんが消息不明になりました。
この件は多額の脱税疑惑があり、中国当局が見せしめのためにも身柄を抑えたとの
見解が強いと言われています。
しかし、この件の裏には当時の王岐山国家副主席と不倫関係があった為、
脱税疑惑を表向きに、監禁したのでなないかと言われているのです。
また、2020年には中国EC大手のアリババの創業者である「ジャック・マー氏」も
中国当局にお身柄を拘束されたと言われています。
これは、中国金融当局を強烈に批判し中国の構想とは異なる改革の必要性を
訴えていた事が原因と言われているのです。
非常に恐ろしいですが、これが中国の現実なのです。
中国政府の身柄拘束のやり方とは
このように中国政府によって安否不明になった人はどのようになってしまうのでしょうか。
今回の彭 帥氏の対応について細かく見ていきましょう。
身柄を拘束した後はもちろん自由に発言や発信は出来ません。
連絡も一切取れず、身内からの問いかけも一切応じる事が出来ないのです。
監禁、又は軟禁されていることは間違いないとされていますが、
現在はどのような環境で生活しているのかまでは信用できる情報は明らかにされていません。
そんな中、彭 帥氏の安否不明になってから16日が経過した11月18日に
彭 帥氏が所属していたWTA(世界女子テニスツアーの運営母体)が
彭 帥氏へのコンタクトを強く迫っている事を告白した。
そして、なんと同日に中国では禁止されている、Twitterへ彭 帥氏からWTA宛てに
無事である内容が記載された内容が投稿されたのだ。
中国国民には一切見られないようにする為、わざとTwitterに投稿し、
世界に向けてアピールを政府主導で行ったのだ。
IOC(国際オリンピック協会)が彭 帥氏の監禁に加担
さらに4日後の22日には今度、IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ委員長が
彭帥さんとオンラインビデオ電話で30分間会話をしたとIOCは公表したのだ。
彭 帥氏の発信はすべて中国国営メディアからの発信で、
さらに、IOC(国際オリンピック委員会)が中国の言いなりのように、
彭 帥氏の無事を証明する事に加担したのである。
完全な北京五輪を開催させる為としか言えず、
わざとらしすぎて、世界が呆れたのは言うまでもなでしょう。
IOCも世界から批判される中国に対して、開催の為なら国民の監禁も
正当化してしまう姿勢には呆れるばかりですね。
写真に写りこむプーさんの謎
そして、公開された彭 帥氏の自撮り画像に不可解な点があると話題になりました。
その内容は背景にプーさんが映り込んでいた事です。
「プーさん」とは習近平氏を指す隠語として用いられ
中国国内では完全に検閲対象となり、プーさんと習近平氏をつなげる
情報は一切出てこないようになっているのです。
中国の言論統制は徹底的な為、ネット等を通じてプーさんは
中国世間から抹消されてしまうのです。
それほどまでに厳しい検閲の中で、このような画像を映り込ませることは
何か、メッセージ性をもっていたとしか考えられません。
少なくとも、監禁・軟禁状態にある事は間違いなく、発信も自由には出来ない為
この画像で世間に何かを訴えたかったのでしょう。
最後に
いかがでしょうか。
中国がどれほど狂った国か、また一つ証明された事件だと思います。
未だ、この事件は解決していません。
正式に安否が取れ、彭 帥氏が自由に発言・生活できる日が来ることを待っています。
このような国民を簡単に監禁・軟禁する国で2022年には北京五輪が行われてしまうのです。
オリンピック等行える環境は一切ないのです。
日本はこのような中国に尻尾を振ることなく、毅然とした態度で対応して欲しいと
心から願います。
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